診療内容

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その他の疾患

陰嚢水腫

陰嚢内に水が溜まる病気で、陰嚢が膨らんだり、左右のサイズに違いが生じたりしますが、通常は痛みはありません。あらゆる年齢層でみられますが、乳幼児と高齢者に多い疾患です。陰嚢水腫の原因は大人と小児で違うため治療法は異なります。大人の陰嚢水腫は非交通性と呼ばれ、精巣を包む漿膜という膜の内側にリンパ液が溜ることで発症します。陰嚢穿刺(内容液を排出)で一時的には改善しますがほとんど再発する為手術療法をお勧めすることが多いです。小児の陰嚢水腫は交通性と呼ばれ、本来なら閉じている腹膜と精巣漿膜の間が閉じずに腹膜と漿膜の間に交通性が生まれ、腹水が漿膜に溜まることで発症します。3歳ころまでの自然退縮することがほとんどですが、退縮しない場合は手術療法を検討します。

男性更年期障害

更年期障害は女性特有のものではなく、加齢による男性ホルモン(テストステロン)の低下によって起こり、LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)とも呼ばれます。症状は動悸、頭痛、発汗、ほてり、のぼせ、手足の痺れ、倦怠感、無気力、不眠、うつ、勃起障害をはじめとする性機能障害など、多様な症状が現れてきます。診断は、主に問診と血液検査(テストステロン濃度の測定)で行います。治療は、減少した男性ホルモンを注射で補充する男性ホルモン補充療法が一般的ですが漢方薬にて治療する場合もあります。

間質性膀胱炎

慢性的に膀胱痛や尿意切迫感と頻尿を主訴とする疾患です。原因は明らかにはなっていません。間質性膀胱炎の治療は、症状の緩和・消失を目指し、水圧療法(萎縮した膀胱を水圧で拡張する治療)や薬物療法、膀胱内薬物注入療法や膀胱訓練など、いくつかの方法を組み合わせて行います。